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【#進路指導部】令和6年7月9日 大阪公立大学商学部講義見学 感想

7月9日(火)大阪公立大学商学部講義見学に参加した生徒が、感想を寄せました。 大学の講義内容の難しさに驚き、しかし高校での勉強が大学での学びに繋がっていることを肌で感じ、勉強へのモチベーションが上がったようです。
本校では、大阪公立大学他多くの大学と連携し、いろいろな取り組みを行っています。そのような機会に積極的に参加し、自分の目標を見つけてくれることを願っています。



1『経営管理論』を受講して

 経営管理論の授業では、会社を構成する要素である、人・モノ・カネ・情報の四つのうち“人”をどう管理していくか、という“人的資源管理”について学びました。授業は人的資源管理のプロセス(雇用→配置→育成→評価→処遇)に沿ってそれぞれ日本企業とアメリカ企業の補完性を比較しながら、そのプロセスに“どういった意味があるのか?”という事を解説する形で進行していました。常に過程や物事に対して疑問を投げかけており、それは一見理由がなかったり、疑問を持つほどのものではないように思えても、それを解き明かす事で“会社”という存在に必要不可欠な要素に繋がっていた…という発見が、よく得られました。例えば、“配置”のプロセスについて、“人事権(人を異動させる権利)の人事部集中体制が維持されるのは何故か”という疑問が投げかけられ、私はその答えを“その方が楽だから”と深く考えもせず断定していましたが、それは間違いでした。人事部に人事権が集中する訳は、「異動の力学論」というもの(八代充史“ホワイトカラーのキャリア形成と「異動の力学」より”)が関わっており、集権的な異動の管理をすることにより、多様な現場情報の蓄積されたゼネラリストが養成され、経営上に様々な成果が表れる…といった流れがあるからで、決して楽をしたいからではなかったのです。このように、普段ではあまり考える事のない会社を構成する要素について学び、考え、視点を広げることで本当に“経営の管理について”深く学ぶことができると思いました。

2『マーケティング管理論』を受講して

 今回の授業のテーマは「サービス・マーケティング」であった。この授業で学んだことは、サービスとはそもそもどのようなことなのか、サービスとサービス製品の違いは何なのか、サービスの品質を高く保つには何が必要なのかということだ。特に印象に残ったお話は、サービスというものにはたくさんの形があるということだ。例えば、サービスには“無形性”という目には見えない、手で触ることができないということを表し、電気やガスというようなものを指す。また“不可逆性”というのも持っており、美容院のように一度行ってしまったら元に戻すことができないことを表す。他にも“一過性”“非貯蔵性”というのもあり、サービスという一つの言葉で表されているが色々な側面を持っているということを初めて知り、とても面白いお話しだった。

3『社会関係会計論』を受講して

 社会関連会計論では、統合報告の展間について学びました。その中でオクトパスモデルというものを学びました。それは、図で4つぐらいの足から、input、事業活動、output、outcome、それからまた4つぐらいの足に広がるからオクトバスモデルといわれていると知って、見た目のまま名前がついているのだと気づきました。 そして、オクトパスモデルの6つの資本についてと使命とビジョンについて、それらがあるからこそ企業は成り立っているのかなと感じました。また、教授が大切とおっしゃっていた言葉に、シングルマテリアリティとダブルマテリアリティがあります。ほとんどの企業では、ダブルマテリアリティの考え方が使われているし、マラリアリティが企業によって異なっているので、比較の可能性の棄損があるとおっしゃっていました。なので、リスクが高まってしまうとおっしゃっていたので、マテリアリティも大切だけどリスクは低くする必要があるのでとても難しいと感じました。マイリアリティの表で、武田薬品の表が例として出されていて、この表がグラフでとても分かりやすいと思ったし、情報Ⅰの授業で見たことがあるようなグラフだと思いました。

4『今回の大学見学を通しての感想 今後に向けて』

 二つの分野に共通していたことは、難しい専門的な前提知識を元に学んでいくというより、自らの持っている思考力をもとに、ある分野の学びを深めていく、といったように感じました。勿論、授業ごとに習う知識は必要かもしれません。しかし、私が今回の体験で痛感したのは“もっと理解力があれば授業をより理解することができるかもしれない”ということでした。理解力は、文章読解力であったり、語彙力であったり、集中力など、様々な要素があります。しかしこれはどれも、中学校卒業あたりから差のでてくる基礎的な能力であることが多いです。教授の話されている言葉が難しく感じたのは、私の語彙力が不足しているからであり、もし語彙力が十分であれば、私の理解が言葉によって妨げられることはなかったと思います。高校や大学で試験をするのは、そういった力を測る役割もあるのだ、と気づきました 。つまり、今私にできることはそういった基礎的な能力をつけることであると再認識することができました。  今後、この気づきを活かして、資格や入試の勉強に尽力したいと思います。